教員業績データベース |
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言語種別 | 日本語 |
演題 | 自己波と右室ペーシングに自己波と同一のQRS波形を呈した房室ブロックの1例 |
学会名 | 第14回植え込みデバイス関連冬季大会 |
主催者 | 日本不整脈心電学会 |
学会区分 | 国内学会 |
発表形態 | ポスター掲示 |
発表形式 | 一般 |
発表形式名 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎岩井 瑠美, 峰 隆直, 福原 英二, 北垣 諒, 木村 政義, 飛田 祥伸, 山崎 裕司, 北谷 祐季, 上出 歩美, 石原 正治 |
発表年月日 | 2022/02/11 |
国名 | 日本 |
開催地 (都市, 国名) |
Web開催 |
開催期間 | 2022/02/11~2022/02/13 |
概要 | 【はじめに】心臓再同期療法(CRT)は重症心不全の薬物療法無効例に対する治療法の一つであり主に左脚ブロック患者に行われている。左脚ブロック症例では左室の中隔興奮に比べ自由壁の興奮伝播が遅延するためそれに伴い左室収縮が不均一となる、CRTのより両心室からのペーシングにより心室内伝導障害を改善することで生命予後の改善が報告されている。一方で通常右室ペーシングを行うと左脚ブロック様波形が記録されるが、今回右室ペーシング時に自己波とまったく同一のQRS波形を認めた房室ブロックの1例を経験したので報告する。
【症例】86歳、男性、既往歴:冠動脈バイパス術。労作時息切れを伴う2:1房室ブロックにて紹介となる。虚血性心筋症(EF40%)、心電図は洞調律、1:1房室伝導時も左脚ブロック(QRS170ms)であった。CRTP植込み施行予定となり植込み時は1:1房室伝導であった。キャップシュアーリード(Medtronic社)を留置し,右室からペーシングを行なった。心電図モニターで右室ペーシング波形と自己波と同一のQRS波形を呈し,右室を捕捉した波形の判断に難渋した。左室電極リードを留置後,自己脈50bpmに対し70bpmで同部位より右室ペーシングを行なったところ毎拍ペーシングスパイクを認め,左室電極リード及び12誘導心電図で自己波とのperfect pace mapping波形が得られた。 【考察】本症例の右室リード留置部位近傍に左室への興奮伝播部位が存在し右室ペーシング時に自己波と同一のQRS波形が得られたと考えられる。 |