教員業績データベース |
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言語種別 | 日本語 |
演題 | 先天性両側陰嚢無形成の1例 |
学会名 | 第26回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会 |
学会区分 | 国内学会 |
発表形態 | ポスター掲示 |
発表形式 | 一般 |
発表形式名 | 一般 |
発表者・共同発表者 | 田口 元博, 兼松 明弘, 橋本 貴彦, 大嶋 浩一, 新開 康弘, 山田 祐介, 野島 道生, 山本 新吾 |
発表年月日 | 2017/07/06 |
開催地 (都市, 国名) |
名古屋 |
学会抄録 | 日本小児泌尿器科学会雑誌 26(2),284 2017 |
概要 | 緒言】陰嚢無形成は極めて希な先天異常である。今回 我々は両側陰嚢無形成・両側停留精巣の1例を経験した ので報告する。
【症例】2 ヶ月、男児。出生時から両側陰嚢無形成・両 側鼠径部停留精巣を指摘された。前医での精査で、染色 体は 46XY、hCG 負荷試験陽性であった。治療目的に当院 紹介。陰嚢縫線は存在し、左右の会陰部皮膚に軽度隆起 を認めた。テストステロンを1回投与したが、会陰部皮 膚の性状に変化はなかった。陰嚢形成を先行させる2期 的精巣固定術も検討したが、会陰部皮膚に膨らみがある ため、精巣固定術をまず施行した。術中会陰部皮下には 真皮層が存在し肉様膜を認めなかったため、今後包皮に よる陰嚢形成術を予定している。 【考察】先天性陰嚢無形成は文献上 7 例の報告のみであ り、そのうち 5 例で停留精巣を合併していた。包皮によ る陰嚢形成やtissue expanderを皮下に入れて固定ス ペース作成をまず行ってから精巣固定を施行した症例 が 3 例であった。本症例では陰嚢に膨らみがあったため まず精巣固定したが、精巣の温度環境と外見を改善する 目的で、包皮を用いた陰嚢形成を後から施行することと している。 |