教員業績データベース |
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言語種別 | 日本語 |
演題 | 成人尿道下裂術後症例の尿閉が前立腺小室のunroofingにより解除された1例 |
学会名 | 第26回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会 |
学会区分 | 国内学会 |
発表形態 | 口頭 |
発表形式 | 一般 |
発表形式名 | 一般 |
発表者・共同発表者 | 大嶋 浩一, 兼松 明弘, 新開 康弘, 橋本 貴彦, 山本 新吾 |
発表年月日 | 2017/07/06 |
開催地 (都市, 国名) |
名古屋 |
学会抄録 | 日本小児泌尿器科学会雑誌 26(2),249 2017 |
概要 | 症例】前立腺小室は尿道下裂に合併するが、成人期に 排尿障害を起こした報告はない。
【症例】25 歳男性。主訴は排尿障害。幼少期に数度にわ たり尿道下裂修復術後を受けていた。形成尿道は 14Fr カテーテルがスムーズに挿入可能であった。尿道カテー テル留置下の VCUG・ウロダイナミクスでは排尿可能で、 約 15x10mm のサイズの前立腺小室を認めるものの尿道 に器質的閉塞を示唆する所見は認めず、膀胱知覚や排尿 圧は正常であった。MRI で脊髄は正常で、膀胱鏡では尿 道弁を認めなかった。排尿障害の原因として形成尿道出 口部での狭窄を疑い亀頭部尿道 cut back を施行したが、 排尿障害はむしろ増悪し膀胱瘻を造設された。患者はカ テーテルが尿道内に留置されている時のみ排尿可能で あった。自己導尿はカテーテルが前立腺小室に迷入して しまうために困難であった。経直腸エコーにて排尿時の 尿道を観察すると、前立腺小室の直上の前立腺部尿道が チェックバルブ状となり、排尿の妨げとなっていると考 えられた。このため経尿道的に前立腺小室 unroo ng を 行うことで、排尿障害は著明に改善され自排尿可能と なった。 【考察と結論】本症例は成人期になってはじめて前立腺 小室に関連した排尿障害を発症して治療されており、 我々の調べ得たかぎりでは慣例はなかった。 |