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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | MRI信号強度を利用した骨質評価スコアの骨粗鬆症性椎体骨折予測における有用性 Vertebral Bone Quality scoreを用いた検討 |
掲載誌名 | 正式名:Journal of Spine Research ISSNコード:18847137 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本脊椎脊髄病学会 |
巻・号・頁 | 14(6),897-902頁 |
著者・共著者 | 山浦 鉄人, 圓尾 圭史, 岡田 文明, 有住 文博, 岩倉 亮, 橘 俊哉 |
発行年月 | 2023/06 |
概要 | はじめに:Vertebral Bone Quality(VBQ)scoreはmagnetic resonance imaging(MRI)T1強調像を用いた骨質評価方法として近年報告された.本研究はVBQ scoreとdual energy x-ray absorptiometry(DEXA)との関係,また骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)発症との関連を検討することを目的とした.対象と方法:2021年1月から2022年12月までで当院でDEXAを施行した257例のうち,3ヵ月以内に腰椎MRIを撮影し,感染性疾患,腫瘍性病変,腰椎固定術後症例を除外した99例を対象とした.T1強調像矢状面正中スライスでL1~L4椎体海綿骨とL3椎体背側の脳脊髄液(CSF)のsignal intensity(SI)を測定し,L1~L4椎体海綿骨のSIの中央値をCSFのSIで除した値をVBQ scoreとした.またMRIで既存骨折も含めたOVFを認めるものをOVFあり群(45例),それ以外をなし群(54例)とし,比較検討した.結果:平均年齢は78歳(女性73%),平均VBQ scoreは3.7±0.6であった.VBQ scoreはlowest T-score,腰椎bone mineral density(BMD),大腿骨近位部BMDと負の相関を認め,OVFあり群では有意に年齢,VBQ scoreが高く,T-score,BMDは有意に低値であった.目的変数をOVFの有無,説明変数を年齢,性別,lowest T-score,body mass index(BMI),VBQ scoreとした多変量ロジスティック回帰分析ではVBQ scoreが独立した関連因子となった.結語:本研究ではVBQ scoreはT-score,BMDと相関関係を認め,有用なOVF予測因子となる可能性が示唆された.(著者抄録) |
DOI | 10.34371/jspineres.2023-0613 |
文献番号 | 2023249993 |