教員業績データベース |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 全内視鏡下脊椎手術における血液データからみる侵襲の評価 |
掲載誌名 | 正式名:Journal of Spine Research ISSNコード:18847137 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本脊椎脊髄病学会 |
巻・号・頁 | 14(8),1080-5頁 |
著者・共著者 | 高木 啓, 木島 和也, 圓尾 圭史, 有住 文博, 吉江 範親, 楠川 智之, 橘 俊哉 |
発行年月 | 2023/08 |
概要 | はじめに:経椎間孔アプローチ全内視鏡下脊椎手術(transforaminal full-endoscopic spine surgery;TF-FESS)は低侵襲脊椎手術と言われているが低侵襲性について報告した研究は少ない.本研究はTF-FESSの低侵襲性を,血液データを用いて評価した.対象と方法:2021年4月から2022年7月に当院で腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症に対し,1椎間のTF-FESS(局所麻酔下)を施行した68例,椎弓切除術を施行した24例,後方椎体間固定術を施行した76例を対象とし,平均年齢はそれぞれ,53.6歳,73.2歳,71.0歳であった.術前と術後1日目の血液検査にて,クレアチニンキナーゼ(CK),C反応性蛋白(CRP),白血球数(WBC),ヘモグロビン量(Hb)の平均値を比較し,変化量(Δ)の平均値を3群間で比較検討した.結果:TF-FESS群において,CK(術前130(U/L)vs術後114(U/L).P=0.06),CRP(術前0.44(mg/dL)vs術後0.51(mg/dL).P=0.35),WBC(術前6,757(/μL)vs術後6,982(/μL).P=0.22)は術前後で差はなく,Hb(術前13.9(g/dL)vs術後13.5(g/dL).P<0.05)は術後有意に低下した.変化量の比較ではTF-FESS群,椎弓切除群,後方椎体間固定群の順にΔCK(-17.0(U/L) vs 112(U/L) vs 456(U/L).P<0.05),ΔCRP(0.07(mg/dL) vs 0.67(mg/dL) vs 0.90(mg/dL).P<0.05),ΔWBC(225(/μL) vs 3,075(/μL) vs 3,971(/μL).P<0.05),ΔHb(-0.40(g/dL) vs -1.54(g/dL) vs -1.90(g/dL).P<0.05)と,全項目でTF-FESS群が他の2群と比べ有意に変化が少なかった.(著者抄録) |
DOI | 10.34371/jspineres.2023-0802 |
文献番号 | X825260001<Pre 医中誌> |