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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 硬膜外くも膜嚢腫の交通孔を各種画像検査によって同定し得た1例 |
掲載誌名 | 正式名:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 ISSNコード:00089443 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)中部日本整形外科災害外科学会 |
巻・号・頁 | 65(3),497-8頁 |
著者・共著者 | 河合 暁, 有住 文博, 圓尾 圭史, 木島 和也, 吉江 範親, 橘 俊哉 |
発行年月 | 2022/05 |
概要 | 症例は45歳男性で、右股関節痛、右下腹部痛、右大腿前面の異常感覚を主訴とした。単純レントゲン像ではL1の右側椎弓根が菲薄化しており、MRIではT12からL2の硬膜外にT1強調像でlow、T2強調像でhighを呈し、造影効果を伴わない嚢腫病変を認め、脊髄は腹側に圧排されていた。T12からL2高位の硬膜外くも膜嚢腫と診断して交通孔閉鎖術を行い、術前にミエログラフィーとCine MRIで交通孔の大まかな位置を把握して椎弓の切除レベルを決定し、さらに術中にエコーを用いて嚢腫切開部を決定した結果、約1cmの硬膜欠損部(交通孔)を認め、これを縫合した。術後はくも膜嚢腫が縮小して脊髄の圧迫は改善し、復職に至った。交通孔同定には複数の画像検査を組み合わせることが重要であり、本症例では三つの検査を段階的に用いることで交通孔の正確な場所を絞り込むことができたと考えられた。 |
DOI | 10.11359/chubu.2022.497 |
文献番号 | 2022282164 |