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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | オンサイト迅速細胞診における湿固定簡易ギムザ染色の有用性 |
掲載誌名 | 正式名:日本臨床細胞学会雑誌 ISSNコード:03871193 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (公社)日本臨床細胞学会 |
巻・号・頁 | 60(3),141-149頁 |
著者・共著者 | 糸山 雅子, 中村 純子, 佐藤 元, 石田 圭子, 榎本 利香, 鳥居 良貴, 石川 恵理, 井出 良浩, 渡邊 隆弘, 廣田 誠一 |
発行年月 | 2021/05 |
概要 | 目的:当院では乳腺・甲状腺・唾液腺・リンパ節などの穿刺吸引細胞診(FNAC)および膵などの超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNAB)において、エタノール湿固定後に簡易ギムザ染色を用いてオンサイト迅速細胞診(ROSE)を実施している。今回、その有用性について検討した。方法:FNAC、EUS-FNABのROSE検体に対し、湿固定簡易ギムザ染色で採取材料の適否を判定後、エタノールで再固定とともに脱色し、パパニコロウ染色で再染色した。湿固定簡易ギムザ染色とパパニコロウ再染色時の細胞像の比較を行った。成績:湿固定簡易ギムザ染色は、ギムザ染色の特性を利用して多くの情報を得ることができた。また、湿固定簡易ギムザ染色標本は、パパニコロウ再染色が行えることから、見慣れた染色で同じ細胞をスクリーニング・再観察ができた。結論:湿固定簡易ギムザ染色の細胞像は、パパニコロウ再染色時の細胞像との間に違和感がなく、ギムザ染色の特性を含め多くの情報を得ることができることから、ROSEに際して有用と考えられた。また検体採取時にすみやかに固定液に浸漬するため、感染防止効果が高いものと考える。(著者抄録) |
DOI | 10.5795/jjscc.60.141 |
文献番号 | 2021316506 |