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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 嚢胞内出血を認めた膵頭部漿液性嚢胞腺腫の1例 |
掲載誌名 | 正式名:膵臓 ISSNコード:09130071 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本膵臓学会 |
巻・号・頁 | 37(2),74-80頁 |
著者・共著者 | 鈴木 亮太, 多代 充, 野本 昴奨, 岩田 尚樹, 山田 裕宜, 家出 清継, 大島 由記子, 大島 健司, 中尾 昭公 |
発行年月 | 2022/04 |
概要 | 症例は33歳,女性.第一子の出産後8週目に右上腹部に腫瘤を触知したため前医を受診した.膵頭部に嚢胞性腫瘍を認めたため精査加療目的に当科に紹介となった.腹部CTで膵頭部に8cm大の嚢胞性病変を認め,嚢胞隔壁に淡い造影効果を認めた.MRIでは多房性嚢胞性病変を認めた.性別・腫瘍径・画像所見より鑑別疾患として充実性偽乳頭状腫瘍(solid pseudopapillary neoplasm:SPN)や膵漿液性嚢胞腫瘍(serous cystic neoplasm:SCN)の可能性を考え,悪性疾患の可能性を否定できず,亜全胃温存膵頭十二指腸切除,D1郭清を施行した.病理組織学的診断は,嚢胞内出血を伴う漿液性嚢胞腺腫であった.SCNの嚢胞内出血は極めて稀な病態であり,多彩な画像所見を呈し診断に苦慮することもあるが,症状を有する4cm以上のSCNは悪性化のリスクもあり,切除を考慮すべきである.(著者抄録) |
DOI | 10.2958/suizo.37.74 |
文献番号 | 2022221746 |