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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 抗ドナー抗体陽性腎移植レシピエントに対する腎移植前脱感作を目的とした低用量ガンマグロブリン療法(IVIG療法)の有用性の検討 |
掲載誌名 | 正式名:兵庫医科大学医学会雑誌 ISSNコード:03857638 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 兵庫医科大学医学会 |
巻・号・頁 | 47(1),81-90頁 |
著者・共著者 | 山田 祐介, 野島 道生, 兼松 明弘, 山本 新吾 |
発行年月 | 2022/09 |
概要 | 腎移植において、急性抗体関連拒絶反応(acute antibody-mediated rejection:AAMR)は移植腎の予後に深刻な影響をもたらす。近年AAMRの予防と治療においてガンマグロブリン治療(IVIG療法)の効果が報告されているが、治療法が確立されるには至っていない。本研究では、移植前抗ドナー特異的HLA抗体(donor specific anti-HLA antibodies:DSA)陽性レシピエントに対してリツキシマブ、免疫抑制剤、血漿交換に少量のガンマグロブリン(低用量IVIG療法)を組み合わせた脱感作療法の有用性を評価した。腎移植前のリンパ球クロスマッチで陽性を示し、高力価のDSAが強陽性であった症例9例のうち、6例に低用量IVIGを含めた脱感作治療を実施し(IVIG群)、他の3例にはIVIGを含まない従来の脱感作療法を施行した(非IVIG群)。脱感作療法後の抗体価が基準以下(MESF値3000)に低下したことを確認してから移植を実施した。脱感作療法前後の抗ドナー抗体価、移植実施の可否、脱感作療法の有害事象、移植後AAMRの有無、移植腎機能についてIVIG療法の有用性と安全性を後方視的に検討した。 |
文献番号 | 2023170623 |