教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【みみ・はな・のど アンチエイジング】味覚の老化とアンチエイジング |
掲載誌名 | 正式名:ENTONI ISSNコード:13462067 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)全日本病院出版会 |
巻・号・頁 | (274),37-44頁 |
著者・共著者 | 任 智美 |
発行年月 | 2022/08 |
概要 | 味覚の加齢性変化の見解は一様ではない。加齢性変化をきたす部位などは見解が分かれるところであるが、加齢に伴い味覚閾値は上昇し、味質によってその変化が異なることは一致してきている。味覚と食は切り離せず、味覚障害を診るうえで、受容体や中枢の加齢性変化だけでなく、食欲、嗅覚機能、消化機能、精神状態、歯科要因、など広義で考える必要がある。味覚障害の受診者数は高齢者に多い。当科の味覚障害患者の年齢を分けた原因別割合では、65歳以上では65歳未満と比較して薬剤性や口腔乾燥が有意に多く、外傷性・感冒後が少なかった。高齢者は、慢性疾患やそれに伴う薬の内服を漫然としていることが多く、背景を把握することは重要である。高齢者の味覚障害はフレイルと関連する可能性があり、オーラルフレイル、精神状態には特に留意する必要がある。治療は一般に原因疾患・薬剤の調整、亜鉛などの欠乏物質の補充、向精神薬の使用が多いが、漢方が有効な症例も多い。(著者抄録) |
文献番号 | W819090006<Pre 医中誌> |