教員業績データベース |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 一次生体腎移植後再発性FSGSに対し二次移植後に移植腎機能が良好に経過した1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本小児腎臓不全学会雑誌 ISSNコード:13415875 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 42,109-12頁 |
著者・共著者 | 山田 祐介, 嶋谷 公宏, 長池 紋子, 兼松 明弘, 野島 道生, 谷口 洋平, 西岡 隆文, 竹島 泰弘, 水崎 浩輔, 木田 有利, 倉賀野 隆裕, 山本 新吾 |
発行年月 | 2022/08 |
概要 | 原疾患が巣状分節性糸球体硬化症(focal segmental glomerulosclerosis:FSGS)である腎移植ではFSGSの再発率が高く,再発すると移植腎予後不良例が多い。またFSGS再発で移植腎機能が廃絶した症例に対する二次移植後の再発率が極めて高いと報告されている。本症例はFSGSによる慢性腎不全に対し7歳時に生体腎移植術を施行し,移植後にFSGSの再発をきたし血漿交換,リツキシマブ投与を行ったが12年後に移植腎機能が廃絶した。19歳時に透析未導入で二次腎移植を予定し,二次移植前処置として血漿交換とリツキシマブ投与を行い,腎移植を施行した。移植後5日目に蛋白尿が増加したが,2回の血漿交換ですみやかに尿蛋白は減少し,移植腎機能はCr0.76mg/dLと良好で,3ヵ月目,1年目生検で明らかなFSGSの再発所見を認めずに経過している。二次移植では移植前からリツキシマブを使用できたことが再発予防に有効であったのではないかと考えられた。(著者抄録) |