教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【耳鼻咽喉科医が知っておきたい薬の知識-私はこう使う-】味覚障害に対する薬の使い方 |
掲載誌名 | 正式名:ENTONI ISSNコード:13462067 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)全日本病院出版会 |
巻・号・頁 | (270),152-157頁 |
著者・共著者 | 任 智美 |
発行年月 | 2022/05 |
概要 | 味覚障害の原因となる疾患や薬剤の調整は必須であるが、原則、受容器障害には亜鉛内服療法を行う。味覚障害にエビデンスをもつ治療は亜鉛内服療法のみであり味覚障害を保険適用にもつ薬剤は存在しないが、近年、ポラプレジンクや酢酸亜鉛水和物が亜鉛製剤として一般的に使用できるようになった。しかし、血清亜鉛値が正常範囲の質的味覚異常では量的異常と比較して亜鉛内服療法効果が低い。亜鉛内服療法以外にも鉄やビタミンなどの欠乏物質の補充、向精神薬、漢方、唾液分泌促進薬の投与、局所治療を単独、または併用して行う。漢方では、高齢者の特発性味覚障害に対して八味地黄丸に一定の効果を示す場合があるが、味覚障害に対して適応をもたないため、効能をみて判断する必要がある。味覚障害は高齢者に多いが、超高齢社会に突入した本邦では、味覚障害治療はさらに必要性が高まることが予測される。(著者抄録) |
文献番号 | 2022172895 |