教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【免疫再構築症候群/irAEの学び方・診方】非HIV免疫再構築症候群とirAEに共通する免疫機構 |
掲載誌名 | 正式名:Derma. ISSNコード:13430831 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)全日本病院出版会 |
巻・号・頁 | (305),9-16頁 |
著者・共著者 | 松井 聖. |
発行年月 | 2021/02 |
概要 | 近年、がんの免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬療法)は急速な進歩を遂げ、保険診療で治療が行われ、従来の外科治療に取って変わるぐらいの治療成績が報告され、がんの革新的治療となっている。一方、一部の患者に急速な免疫関連有害事象(immune-related adverse events;irAE)が出現することが知られており、副作用対策のため、リウマチ・膠原病内科、糖尿病・内分泌内科、呼吸器内科、消化器内科、皮膚科などと協労して副作用対策にあたっている。従来の自然発症の自己免疫疾患と異なり、急速に進行すること、基礎疾患にがんが存在していること、患者の免疫能を治療として変化させていることが発症の要因となることが知られている。従来、自己免疫疾患では、免疫抑制療法から減量過程で細菌・ウイルスなどが再活性化した折、急速に原疾患の増悪を認めることがある。これを非HIV免疫再構築症候群(immune-reconstitution inflammatory syndrome;IRIS)と呼んでいる。本稿では、がん治療における免疫チェックポイント阻害薬のirAEの発症機序で理解されていることを概説し、非HIV-IRISの発症機序の共通機構を概説したい。(著者抄録) |
文献番号 | 2021137998 |