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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 高齢発症多中心性細網組織球症の1例. |
掲載誌名 | 正式名:臨床皮膚科 ISSNコード:00214973 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)医学書院 |
巻・号・頁 | 75(9),693-699頁 |
著者・共著者 | 東 直人, 辻岡 馨. |
発行年月 | 2021/08 |
概要 | <文献概要>76歳,女性.初診の4ヵ月前より両手指のこわばりと両肩,肘,手関節の関節痛を自覚するようになり当科を受診した.初診時,両手指背側に紅色の丘疹,結節を多数認め当院皮膚科も併診とした.X線像でDIP,PIP関節の関節裂隙狭小化と骨びらんを認めた.皮膚生検で真皮にすりガラス状の好酸性細胞質を有する組織球様細胞,多核巨細胞の浸潤を多数認め,臨床所見と併せ多中心性細網組織球症と診断した.高齢,基礎疾患を考慮しメチルプレドニゾロンによる少量ステロイド薬とアレンドロネートの併用内服による治療を開始した.関節症状は速やかに改善し,皮疹は治療開始1ヵ月後には改善傾向となり,約3ヵ月で消退した.経過中メトトレキサートを併用したが合併症のため中止した.高齢患者では治療に慎重になり過ぎると関節破壊や,関節炎に伴う身体機能障害を招く.個々の高齢患者の背景に応じて治療法を組み合わせ,病状の進行を抑制するよう治療を行うことが重要と思われる. |
DOI | 10.11477/mf.1412206450 |
文献番号 | 2021321110 |