教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | COVID-19と口腔・咽頭疾患治療 COVID-19の拡大と口腔・咽頭診療 味覚異常 |
掲載誌名 | 正式名:口腔・咽頭科 ISSNコード:09175105 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本口腔・咽頭科学会 |
巻・号・頁 | 34(2),173-178頁 |
著者・共著者 | 任 智美 |
発行年月 | 2021/06 |
概要 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴的な初期症状として「急性に発症する嗅覚・味覚異常」がある。従来、感冒後味覚障害は嗅覚障害とともに知られているが、ほとんど解明されていない。COVID-19における味覚異常の機序として主にウイルスによる受容器障害が考えられる。しかし、嗅覚障害が主体となる風味障害であっても患者は「味の異常」と認識することが多く、統計上は嗅覚障害が味覚障害にカウントされている可能性が高い。COVID-19における味覚障害を論じる時は、嗅覚障害の存在は切り離せないものである。嗅上皮も味受容器にもSARS-CoV-2の受容体であるアンギオテンシン変換酵素IIが多く発現していると報告されている。今後、本邦において大規模な機能検査を併せたCOVID-19における嗅覚・味覚異常の疫学調査が行われるため、より正確な情報が得られるものと期待される。本稿では、COVID-19の嗅覚味覚異常に関して、現段階で得られる報告を基に言及した。(著者抄録) |
文献番号 | 2021277495 |