教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【膵癌、膵炎の病態解明と新規治療開発にむけた研究の最前線】膵炎発症におけるリソソーム酵素とオートファジー |
掲載誌名 | 正式名:胆と膵 ISSNコード:03889408 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 医学図書出版(株) |
巻・号・頁 | 42(8),739-44頁 |
著者・共著者 | 岩間 英明, 大村谷 昌樹 |
発行年月 | 2021/08 |
概要 | リソソーム酵素であるカテプシンBが膵内でトリプシノーゲンをトリプシンに活性化することが急性膵炎発症メカニズムの一つとして広く受け入れられているが、そこにはオートファジーが深くかかわっている。オートファジーは急性膵炎の増悪因子と考えられている一方で、オートファジー不全は慢性膵炎を惹起する。マウスの膵臓においてカテプシンBないしDを臓器特異的に欠損させてもオートファジー不全は誘導されないが、カテプシンBとDを二重欠損させるとオートファジー不全が誘導され、慢性膵炎を発症した。膵腺房細胞のオートファジーにおいて、カテプシンBとDが協調的に作用していることが確認され、膵炎発症のメカニズムにおけるカテプシンBの役割は膵内トリプシノーゲンをトリプシンに活性化するだけではなく、オートファジーを介して膵炎の発症に関与している可能性もあることが示唆された。(著者抄録) |
文献番号 | 2021320352 |