教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【みみ・はな・のどの外来診療update-知っておきたい達人のコツ26-】味覚障害 |
掲載誌名 | 正式名:ENTONI ISSNコード:13462067 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)全日本病院出版会 |
巻・号・頁 | (257),95-100頁 |
著者・共著者 | 任 智美 |
発行年月 | 2021/04 |
概要 | 味覚異常とは甘味、塩味、酸味、苦味、うま味における感覚異常である。味覚異常には量的異常と質的異常があり、亜鉛内服療法の効果は異なる。時に量的異常は風味障害の可能性もあり、嗅覚検査も施行することが必要である。亜鉛欠乏性味覚障害は、味細胞のターンオーバーの遅延、酵素活性の低下により惹起されることが考えられている。亜鉛欠乏は様々な領域の疾患に関与しており、2018年に日本臨床栄養学会から「亜鉛欠乏の診療指針」が改訂された。亜鉛内服療法は現在、薬剤の保険適用拡大や保険適用外使用が認められるようになり、日常診療の中で容易となった。質的異常、特に自発性異常味覚では、中枢機能異常によるものが多くを占める。亜鉛内服療法以外の治療としては、原因薬剤・疾患への対応、漢方、向精神薬、欠乏物質の補充、症状緩和を目的とした補足療法などがある。味覚障害は、時に重大な疾患が隠れている場合もあり、全身疾患としてとらえることが必要である。(著者抄録) |
文献番号 | 2021197401 |