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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 寛骨臼移動術(SPO)に工夫が必要であった一例 |
掲載誌名 | 正式名:Hip Joint ISSNコード:03893634 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本股関節学会 |
巻・号・頁 | 46(1),423-7頁 |
著者・共著者 | 福井 智一, 福西 成男, 森尾 太志, 天井 健太, 神頭 誠, 吉矢 晋一, 藤原 勇輝, 岡久 昇平, 橘 俊哉 |
発行年月 | 2020/08 |
概要 | 20歳女。自覚的脚長差と左股関節痛を主訴とした。理学所見は25mmの脚長差を伴う左墜下性跛行と運動時の疼痛であり、単純X線像、CT撮像では左寛骨臼荷重部傾斜角が強い形成不全(二宮分類I型、Sharp 53度 CE角-5°ARO 45°)と、二瘤様骨頭の上外方への偏位を認めた。左寛骨臼形成不全症に伴う初期~進行期の股関節症と診断して骨盤骨切術を計画し、同種骨移植を用いた脚延長を念頭に、内板温存による骨片固定性の向上が見込まれる寛骨臼移動術を選択した。また、脚延長した際に回転骨頂点が母床と接触するよう、荷重部から中枢は頂点を内方に寄せた球状骨切とした結果、術後寛骨臼の被覆は改善し、術後5ヵ月時点で自覚的脚長差のない正常歩行を獲得した。また、術後7ヵ月で矯正損失なく骨切部の癒合が得られ、術後1年経過時のJOAスコアは93点で術前66点から大きく改善した。 |
文献番号 | 2020395644 |