教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 高齢者における尿路感染症治療 |
掲載誌名 | 正式名:日本老年泌尿器科学会誌 ISSNコード:21873682 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 33(2),32-42頁 |
著者・共著者 | 東郷 容和, 山本 新吾 |
発行年月 | 2020/11 |
概要 | 高齢者の尿路感染症は、基礎疾患を有することが多いことから、そのほとんどが複雑性に分類される。高齢者は、免疫能低下に伴い感染症に罹患しやすく、重症化しやすい。原因菌の薬剤耐性化が進んでいる現状から、耐性菌を念頭において抗菌薬を選択する必要がある。特定の抗菌薬のみに偏った治療は避け、既存の抗菌薬をまんべんなく使いこなすことが、抗菌薬に対する耐性化の抑制につながる。尿道カテーテルは適切な症例にのみ留置し、その留置期間も短期にとどめることが重要である。カテーテル関連尿路感染症の発症時には、カテーテルを交換後に抗菌薬を用いた治療を始める必要がある。しかし、無症候性細菌尿患者に対しての抗菌薬の投与は、無益であるばかりでなく、薬剤耐性化を助長させるため、控えるべきである。抗菌薬の開始前には必ず培養検査を行い、感受性検査の結果が判明次第、標的治療へ移行する。尿路閉塞がある際には、ドレナージ施行も検討すべきである。(著者抄録) |
文献番号 | 2021068172 |