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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 胎児期に両側水腎症を呈した先天性巨大尿道の1例 |
掲載誌名 | 正式名:小児科臨床 ISSNコード:0021518X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)日本小児医事出版社 |
巻・号・頁 | 73(6),905-9頁 |
著者・共著者 | 矢谷 和也, 三崎 真生子, 香田 翼, 西崎 広典, 橋本 貴彦, 大嶋 浩一, 柴田 暁男, 兼松 明弘, 山本 新吾, 奥田 真珠美, 竹島 泰弘 |
発行年月 | 2020/06 |
概要 | 巨大尿道(megalourethra)は稀な先天性尿道異常である。症例は在胎39週1日、出生体重2,818gの男児。妊娠30週に胎児超音波検査で両側水腎症を指摘されたが羊水量に異常を認めなかった。仮死なく出生し入院時の超音波検査で両側水腎症を認めた。日齢1に陰茎の嚢胞状腫瘤を認め、日齢2の血液検査でクレアチニン(Cre)が上昇し、尿道造影で憩室様拡張を認めた。排尿障害に対して尿道カテーテルを留置し、日齢30に尿道皮膚瘻を造設した。術中所見から巨大尿道と診断した。1歳6ヵ月の時点で膀胱・腎機能ともに正常範囲になったと判断し、1歳10ヵ月で尿道形成術を行って尿道皮膚瘻を閉鎖した。本症例では腎機能と膀胱機能の回復を待つ必要があり、閉鎖までに1年10ヵ月の待機を要した。胎児水腎症を認めた場合、巨大尿道も鑑別が必要であり、陰茎部および陰嚢部の詳細な観察や超音波検査で早期に診断、治療を行うことが重要である。(著者抄録) |
文献番号 | 2020265460 |