教員業績データベース |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 眼球運動障害から中枢性めまいを疑ったWernicke脳症例 |
掲載誌名 | 正式名:耳鼻咽喉科臨床 ISSNコード:00326313 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 耳鼻咽喉科臨床学会 |
巻・号・頁 | 113(1),19-24頁 |
著者・共著者 | 赤澤 和之, 大田 重人, 渡部 舞子, 阪上 雅史, 奥中 美恵子 |
発行年月 | 2020/01 |
概要 | 76歳男性。浮動性めまい、歩行時のふらつきの精査目的で当科へ紹介となった。初診時、足踏み検査では動揺を認め、注視眼振検査では注視方向性眼振と共同注視麻痺を認めた。注視眼振所見より中枢性めまい疾患を疑い、入院の上で経過観察したところ、意識障害や過呼吸を認め、頭部MRI所見よりWernicke脳症と診断された。血液検査にてビタミンB1の低下が認められたことから、補充療法を開始した結果、意識障害、注視方向性眼振、共同注視麻痺は改善し、頭部MRIでも視床内側と中脳水道周囲の高信号域も消失した。一方、治療開始3日目に失調性歩行がみられたが、同日より歩行訓練を中心にリハビリテーションを3週間行うことで、日常生活動作は改善し、退院となった。 |
DOI | 10.5631/jibirin.113.19 |
文献番号 | 2020195709 |