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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | Rapunzel症候群を発症した自閉スペクトラム症の1例 |
掲載誌名 | 正式名:小児科臨床 ISSNコード:0021518X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)日本小児医事出版社 |
巻・号・頁 | 73(4),515-8頁 |
著者・共著者 | 立川 友博, 下村 英毅, 田中 靖彦, 大植 孝治, 竹島 泰弘 |
発行年月 | 2020/04 |
概要 | 毛髪胃石は長期にわたり経口摂取した毛髪が胃内で絡み合い、凝集したもので嘔気、嘔吐、心窩部痛などの消化器症状を呈し、毛髪胃石により腸閉塞を来す病態はRapunzel症候群と呼ばれている。症例は12歳女児。2週間前から腹痛、嘔吐を繰り返し、約3kgの体重減少を認めたため入院となり、腹部CT検査で胃内腔に一致して腫瘤状の軟部影を認めた。両親への問診によると9歳時に自閉スペクトラム症と診断されており、その頃に抜毛症を併存していたことがわかったが、入院時には明らかではなかった。上部消化管内視鏡により診断に至り、摘出を試みたが困難であり待機的手術を予定していたが、Rapunzel症候群を発症し、緊急開腹手術で摘出した。食毛の危険性について本人の認知特性を考慮した説明を行い、再発なく経過した。毛髪胃石の診断には病歴聴取が重要で、受診時に抜毛症が明らかでなくても、消化器症状に加えて抜毛症、食毛症の既往があれば本疾患を疑う必要がある。(著者抄録) |
文献番号 | 2020216377 |