教員業績データベース |
|
論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 男性性器感染症の診断と治療 |
掲載誌名 | 正式名:日本化学療法学会雑誌 ISSNコード:13407007 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (公社)日本化学療法学会 |
巻・号・頁 | 68(1),143-54頁 |
著者・共著者 | 東郷 容和, 山本 新吾 |
発行年月 | 2020/01 |
概要 | 前立腺炎症候群や精巣上体炎は外来診療において、度々遭遇する男性性器感染症である。前立腺炎症候群は、男性における炎症性疾患の中で頻度の高い疾患とされ、National Institutes of Healthにより、4つのカテゴリーに分類されている。急性細菌性前立腺炎の診断および治療は、容易に行えることが多いが、前立腺膿瘍の併発はときに重篤となるため、注意が必要である。慢性非細菌性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群の症状は多岐にわたり、単一の治療のみでは軽快せず、治療に難渋することがある。近年、この複雑な病態から、症状別に層別化しそれぞれに対する治療を行う試みがなされている。急性精巣上体炎は、特異的な局所症状があることから診断は容易に行えるが、幼少期や思春期では、まず精索捻転症を除外する必要がある。また、年齢別に同定される原因菌の頻度が異なるため、抗菌薬はその原因菌を考慮したうえで選択する必要がある。治療に難渋する場合は、結核菌の存在も念頭におくべきである。慢性精巣上体炎では、疼痛に対する症状緩和治療が主となる。(著者抄録) |
文献番号 | 2020136923 |