![]() 教員業績データベース |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 「強力過ぎない」再生を得るための顔面神経再建 |
掲載誌名 | 正式名:FACIAL NERVE RESEARCH JAPAN |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 39(1),11-12頁 |
著者・共著者 | 松田 健, 曽束 洋平, 垣淵 正男 |
発行年月 | 2020/03 |
概要 | 「緒言」顔面神経再建では四肢領域における運動神経再建と比較して求められる筋力が小さく, それ故に端側神経縫合の応用, 二重支配double innervationの概念, それらを顔面表情筋や移植筋へと誘導するための端側神経縫合術や各種の神経移行術の導入など, 現在に至るまで顔面神経領域に特有のコンセプトや術式バリエーションが数多く報告され, それらを裏づける基礎研究とともにその有用性が明らかになってきた. 顔面神経再建における目標は病的共同運動のない, 対称性が高くかつ強い動きの再獲得であるが, 少なくとも現時点ではこれらの顔面表情筋の動きの「質と量」を高い次元で両立させる術式は存在していない. 顔面表情筋の動きの「質と量のバランス」を考えることはより良い顔面神経再建へのnext stepとなり得る. 神経移植術や神経移行術を必要とする顔面神経再建においては表情筋機能回復そのものが得られる可能性はもちろん, その早さや強さ, 移植神経の必要量と採取部位, 神経移行術ではそのドナー神経の選択, 手術手技の難易度など多くの要素を考慮に入れて再建を行う必要がある. |