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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 十二指腸に3ヶ所穿破した膵管内乳頭粘液性腺癌の1切除例 |
掲載誌名 | 正式名:兵庫県外科医会会誌 ISSNコード:21896879 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 兵庫県外科医会 |
巻・号・頁 | 53,41-47頁 |
著者・共著者 | 栗本 亜美, 鈴村 和大, 玉川 慎二郎, 河端 悠介, 岩間 英明, 鳥口 寛, 末岡 英明, 宮下 正寛, 飯田 健二郎, 多田 正晴, 中村 育夫, 宇山 直樹, 岡田 敏弘, 波多野 悦朗, 辻村 亨, 藤元 治朗 |
発行年月 | 2019/03 |
概要 | 症例は77歳の男性で、体重減少と下痢を主訴に近医を受診。その際、便潜血陽性とHbA1cの上昇を指摘され当院紹介となった。上部消化管内視鏡検査にて十二指腸下行脚に約半周を占める隆起性病変を認め、同部の生検にてadenocarcinomaが検出された。CTでは膵頭部から十二指腸にかけて存在する、約79mm大の不均一に造影効果を受ける腫瘍性病変を認めた。MRIでは膵頭部に腫瘤性病変と尾側膵管の拡張を認めたが、総胆管や肝内胆管の拡張は認めなかった。以上より膵頭部の膵管内乳頭粘液性腺癌(intraductal papillary mucinous carcinoma:IPMC)の十二指腸穿破の診断にて、幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した。切除標本では十二指腸球部に2ヶ所、下行脚に1ヶ所穿破している所見を認め、穿破した腫瘍部は病理組織学的検査にて不整な腺腔形成と粘液産生を伴う異型細胞の浸潤を認めた。術後は問題なく経過し、第14病日に退院。術後37ヵ月の現在、明らかな再発は認めていない。今回、我々は十二指腸に3ヶ所穿破したIPMCの1切除例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。(著者抄録) |
文献番号 | 2019251034 |