教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 味覚障害の診断と治療 |
掲載誌名 | 正式名:日本耳鼻咽喉科学会会報 ISSNコード:00306622 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本耳鼻咽喉科学会 |
巻・号・頁 | 122(5),738-43頁 |
著者・共著者 | 任 智美 |
発行年月 | 2019/05 |
概要 | 年間24万人の味覚障害患者が医療機関を受診する中、味覚障害に対して保険適応を持つ薬剤は存在せず、従事する医師も少ない。しかし高齢化が進むとともにフレイルの原因になり得ることが考えられ、今後、味覚障害診療におけるニーズは増していくと思われる。味覚障害の主な病態として亜鉛欠乏による受容器障害が挙げられるが、質的味覚異常では亜鉛欠乏が関与する例が少なく、亜鉛内服療法の効果が量的異常より低いため、ほかの治療が必要になることが多い。味覚障害の原因は亜鉛欠乏、薬剤、感冒、ストレスなど多種多様であるが現在の原因分類は部位と原因が混在しているため、見直す必要があると考える。治療は亜鉛内服療法が唯一エビデンスを持つ薬剤である。2013年に厚生労働省所管の社会保険診療報酬支払基金よりポラプレジンクの味覚障害に対する適応外使用が認められ、酢酸亜鉛水和物が2017年3月に低亜鉛血症に対して保険適応が認められた。 |
文献番号 | T607450005<Pre 医中誌> |