教員業績データベース |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 急性リンパ性白血病幹細胞移植後に腹腔内デスモイド腫瘍を認めた1例 |
掲載誌名 | 正式名:明和医学誌 |
出版社 | (医)明和病院 |
巻・号・頁 | 3,60-64頁 |
著者・共著者 | 中西 貴士, 林 邦雄, 岸 清彦, 早川 勇二, 覚野 綾子, 一瀬 規子, 張 宇浩, 池亀 和博 |
発行年月 | 2016/10 |
概要 | 症例は30歳代男性。201○年某病院にてPh1陽性急性リンパ性白血病と診断され、化学療法およびチロシンキナーゼ阻害薬にて完全奏効と判定された。その後兵庫医科大学病院にて幹細胞移植を実施し、経過観察とされていた。約3年後に腹痛を主訴に当院ERを受診された。腹部CT検査にて腹腔内に腫瘤が認められたため、急性リンパ性白血病(ALL)の髄外病変が疑われ入院となった。当院外科にて待機的に手術の方針となり、腫瘍摘出術、空腸部分切除術が施行された。術後病理組織結果より、ALLの髄外病変ではなくデスモイド腫瘍と診断された。術後経過は良好であり、第44病日に退院となった。デスモイドは線維性組織の増殖によりなる良性腫瘍である。外傷や開腹手術の既往などが危険因子として知られているが、今回の症例ではそうした既往はなかった。明らかな危険因子を持たない症例でも、腹部腫瘤の原因としてデスモイド腫瘍を鑑別に挙げる必要がある。(著者抄録) |
文献番号 | 2017051535 |