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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | GCS療法奏効後に肝障害が出現し肝外胆管切除術にてR0を得た肝門部領域胆管癌の1例 |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:03850684 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)癌と化学療法社 |
巻・号・頁 | 46(2),342-4頁 |
著者・共著者 | 東口 公哉, 山田 大作, 秋田 裕史, 江口 英利, 岩上 佳史, 浅岡 忠史, 野田 剛広, 後藤 邦仁, 小林 省吾, 坂井 大介, 波多野 悦朗, 井岡 達也, 土岐 祐一郎, 森 正樹 |
発行年月 | 2019/02 |
概要 | 症例は79歳、男性。黄疸を発症し、endoscopic retrograde cholangiopancreatography(ERCP)で肝門部領域胆管の狭窄を指摘され、生検結果は腺癌であり、肝門部領域胆管癌と診断された。精査によりリンパ節転移を認めたため、術前治療としてgemcitabine/cisplatin/S-1併用療法を施行した。6コース終了後腫瘍は著明に縮小したが肝障害を認め、肝切除は困難だが化学療法は継続可能と考え同治療を継続した。治療継続により腫瘍縮小状態を維持したが、肝障害も徐々に進行した。17コース終了後に手術目的で3ヵ月の休薬期間を設けたが肝機能の改善を認めず、依然肝切除は困難であった。しかし画像上腫瘍は消失し、生検でも肝門部領域胆管に異型細胞を残すのみであったため治療開始から15ヵ月後に肝外胆管切除、肝門部リンパ節郭清術を施行した。病理診断はypT2bN1M0でR0切除であった。術前治療は効果的であるが、肝障害を合併する可能性を考慮する必要があると思われた。術前治療の著効により肝外胆管切除のみでR0が得られた症例は非常にまれであり、文献的考察を加えて報告する。(著者抄録) |
文献番号 | T220370037<Pre 医中誌> |