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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | Constraint-induced aphasia therapyを実施した慢性期Broca失語症患者の1例 |
掲載誌名 | 正式名:The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine ISSNコード:18813526 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (公社)日本リハビリテーション医学会 |
巻・号・頁 | 55(12),1036-1041頁 |
著者・共著者 | 金森 雅, 中尾 雄太, 堀川 康平, 内山 侑紀, 児玉 典彦, 道免 和久 |
発行年月 | 2018/12 |
概要 | 症例は70歳代女性で、5年前に1回目の脳梗塞を発症した。運動障害はなく、軽度失語症を認めたのみで自宅退院した。3年前に2回目の脳梗塞を発症し、上肢に強い右片麻痺および重度失語症を呈した。リハビリテーション病院を経て、自宅退院した。2年前に、作業療法/言語聴覚療法外来リハビリテーションを開始した。1年前の頭部FLAIRでは、左側頭葉から前頭葉、頭頂葉の広範囲な損傷を認めた。MRAでは、左中大脳動脈M1狭窄を認めた。神経心理学的所見では、Broca失語、口部顔面失行を認めた。初期評価は、中程度のBroca失語と考えられた。日本語版Constraint-induced aphasia therapy(CIAT療法)プロトコルとして短期集中訓練を実施した。訓練中、代替コミュニケーションの使用を制限し、音声言語の使用を促した。日常生活への汎化を目的としたtransfer packageを導入した。CIAT終了時の標準失語症検査(SLTA)では、すべてのモダリティにおいて一定の改善を認めた。VASの使用頻度スコアでは、2.7点から4.6/5点(発症前と変わらない程度)に改善した。 |
DOI | 10.2490/jjrmc.18002 |
文献番号 | 2019068013 |