教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【オートファジー~胆膵疾患とのかかわりについて~】 膵炎とオートファジー-リソソーム系 |
掲載誌名 | 正式名:胆と膵 ISSNコード:03889408 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 39(2),147-152頁 |
著者・共著者 | 大村谷 昌樹, 坂田 和也, 橋本 大輔, 廣田 昌彦 |
発行年月 | 2018/02 |
概要 | 膵分泌性トリプシンインヒビター(PSTI/SPINK1)欠損マウスの膵腺房細胞ではオートファジーの異常と細胞死が起こる。オートファジーには栄養供給や細胞内浄化などの作用があるが、その機能低下、欠失によって、さまざまなヒト疾患にかかわっていることが明らかになってきている。この欠損マウスに、モザイク状にヒトSPINK1を発現させて、一部の腺房細胞のみを細胞死からレスキューさせたマウスでは、生後4週齢で慢性膵炎を発症するが、その過程でもオートファジーの異常とその選択的基質p62の蓄積がみられた。オートリソソーム内で活性化されたトリプシンによってオートファジー不全が引き起こされ、p62の蓄積、小胞体ストレス、酸化ストレスの上昇などの複数の要因が重なって、慢性膵炎を発症すると考えられる。つまり、PSTI/SPINK1の異常はオートファジー不全を誘導し、その結果、膵炎を発症することが示唆される。(著者抄録) |
文献番号 | 2018170281 |