教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【オートファジー~胆膵疾患とのかかわりについて~】 膵癌治療におけるオートファジー制御の意義 |
掲載誌名 | 正式名:胆と膵 ISSNコード:03889408 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 39(2),159-163頁 |
著者・共著者 | 橋本 大輔, 松村 富二夫, 大村谷 昌樹, 廣田 昌彦, 馬場 秀夫 |
発行年月 | 2018/02 |
概要 | オートファジーは細胞内に生じた不良蛋白質や細胞質成分をリソソームにおいて分解する蛋白質分解システムである。正常組織においては、細胞のホメオスタシスを保ち、癌化を抑制していると考えられている。一方で近年オートファジーと癌の進展についてもさまざまなことが明らかになってきた。膵癌は予後不良な悪性腫瘍の代表であり、発見時にはすでに浸潤や転移を示していることが多い。われわれは膵癌細胞株およびヒト膵癌組織においてオートファジーが亢進していることを明らかにした。さらに膵癌細胞株においてオートファジーを抑制すると細胞増殖が阻害され、抗癌剤と併用することでその殺細胞効果を増強することが分かった。つまりオートファジーは癌細胞においてその増殖に促進的に働いており、オートファジーを阻害することが新しい膵癌治療法となる可能性が示唆された。近年同様の報告が複数なされており、アメリカで臨床試験も進行中である。(著者抄録) |
文献番号 | 2018170283 |