教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | オートファジー不全と膵炎 |
掲載誌名 | 正式名:兵庫医科大学医学会雑誌 ISSNコード:03857638 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 42(1),23-26頁 |
著者・共著者 | 大村谷 昌樹 |
発行年月 | 2017/09 |
概要 | 膵炎とは様々な要因により、膵臓が炎症を起こした総称である。我々は遺伝性膵炎の原因遺伝子として、膵分泌性トリプシンインヒビター(Pancreatic secretory trypsin inhibitor;PSTI、別名SPINK1、マウスはSpink3)を見いだし、そのKOマウスの膵腺房細胞ではオートファジーの異常が起きることを報告した。オートファジーには栄養供給や細胞内浄化などの作用があるが、その機能低下、欠失によって、様々なヒト疾患に関わっていることも明らかになってきている。さらにヒトSPINK1低発現マウスでは生後4週齢で慢性膵炎を発症するが、その過程でも巨大な空胞の出現、オートファジーマーカーの亢進、オートファジー選択的基質の蓄積が見られ、オートファジー不全が誘導されていることが明らかとなった。つまり、PSTI/SPINK1の異常はオートファジー不全を誘導し、その結果、膵炎を発症することが明らかとなった。(著者抄録) |
文献番号 | 2018195309 |