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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 骨原発非ホジキンリンパ腫における18F-FDG PET/CTの有用性 |
掲載誌名 | 正式名:日本小児血液・がん学会雑誌 ISSNコード:2187011X |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 54(5),412-417頁 |
著者・共著者 | 山本 翔大, 松村 梨紗, 角永 茂樹, 多和 昭雄, 大杉 夕子 |
発行年月 | 2018/04 |
概要 | 骨原発非ホジキンリンパ腫(NHL)の1例を経験し、この疾患における18F-FDG PET/CT(PET/CT)の有用性について検討した。症例は16歳男性。診断の8ヵ月前より右膝の疼痛を認めた。MRIにて右大腿骨遠位部と右脛骨全域および左中頭蓋底部にT1強調画像で低信号の病変を認め、PET/CTで同部位にFDGの高い集積がみられた。右大腿骨遠位部の生検にてBリンパ芽球性リンパ腫(B-LBL)と診断した。病期はStage IIIで、NHL-BFM95に沿って化学療法を行った。強化療法終了時のPET/CTにて脛骨と頭部のFDG集積は消失し、この時点で残存していた大腿骨遠位部の軽度集積も経過とともに低下した。維持療法終了後8ヵ月現在寛解を維持している。骨原発NHLにおいて、PET/CTは病期診断に有用であり、治療効果判定にも、MRIやCTと比較して治療開始後の変化が観察しやすく有用と思われるが、被ばくや偽陽性の問題も考慮し、評価時期や頻度を見極める必要があると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2018222763 |