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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 日本人における慢性便秘症の症状および治療満足度に対する医師/患者間の認識の相違 |
掲載誌名 | 正式名:Therapeutic Research ISSNコード:02898020 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 38(11),1101-1110頁 |
著者・共著者 | 三輪 洋人, 林 俊宏, 兵頭 慎一郎 |
発行年月 | 2017/11 |
概要 | 病院に勤務する消化器内科医と、クリニックに勤務し、消化器内科・胃腸科、一般内科、精神科、または透析施設のいずれかに所属する医師を対象とした。医療機関を受診している慢性便秘症患者数の男女差や年齢分布は、平成25年国民生活基礎調査の概況にみられた有訴者率の分布の傾向と一致した。便秘と自覚した人口は、男性よりも女性のほうが多く、男性は年齢が上がるとともに有訴者率が上昇し、70歳を超えて急激に増加した。患者調査では、自身の慢性便秘症状のなかで特に困っている症状としては、「腹部の膨満感」が最も多かった。医師が慢性便秘症の診断にあたり重視する症状は、「排便回数の減少」や「便の硬さ」などの客観的な症状であった。慢性便秘症に対する治療薬の第一選択薬として浸透圧性下剤が処方される患者が全体の51%と非常に多く、65歳以上の患者では81%の患者に処方されていた。全体の38%の患者で第一選択薬としてアントラキノン系の刺激性下剤が処方され、65歳以上では51%の患者に処方されていた。浸透圧性下剤の総合満足度は、81%の医師が満足していると回答したが、患者における満足度は46%であった。 |
文献番号 | 2018087871 |