教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 消化管炎症性疾患におけるRegファミリー蛋白の役割 |
掲載誌名 | 正式名:兵庫医科大学医学会雑誌 ISSNコード:03857638 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 42(1),69-74頁 |
著者・共著者 | 福井 広一, 三輪 洋人 |
発行年月 | 2017/09 |
概要 | 消化管粘膜は様々な抗原、病原体、化学的・機械的刺激に暴露され、炎症環境下で傷害と再生が絶え間なく繰り返されている。また、消化管は最大の免疫器官であり、そこに生じた慢性炎症は代謝や消化管運動などの生理機能に影響を及ぼすだけでなく発癌の危険因子になる。我々はこれまで組織再生関連遺伝子Regenerating gene(Reg)の消化管における機能解析を行い、Regファミリー蛋白が炎症環境下でサイトカイン刺激によって発現誘導され、その細胞増殖および抗アポトーシス作用が消化管粘膜の再生で役割を果たすことを明らかにした。さらには、慢性炎症でその発現制御に異常が生じた場合、腫瘍の発育・進展に関与する可能性を示した。一方で最近、Regファミリー蛋白がIL-22の標的分子として自然免疫で重要な役割を果たすことが報告されている。Regファミリー蛋白は消化管の炎症およびその関連疾患の診断や治療の標的分子に成り得ると考えられる。(著者抄録) |
文献番号 | 2018195317 |