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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 小菱形有頭骨間関節症を合併した第2・3CM関節症に対して関節固定術を行った1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本手外科学会雑誌 ISSNコード:21854092 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 34(6),1077-9頁 |
著者・共著者 | 高木 陽平, 藤岡 宏幸, 樋口 史典, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2018/04 |
概要 | 第2・3CM関節は強靱な靱帯構造のため可動性に乏しく変形性関節症の報告は稀である.小菱形有頭骨間関節症を合併した第2・3CM関節症に対して関節固定術を行った1例を報告する.症例:42歳男性.主訴は右手関節痛.数年前から右手関節痛があり,徐々に増強してきた.約1ヵ月前から疼痛が強くなった.冷凍魚などを包丁で切る作業後に症状が増悪していた.甲状腺機能亢進症に対してステロイドパルス療法を施行された既往があった.第2・3CM関節および小菱形骨周辺に圧痛があり,手関節可動域制限を認めた.単純X線像とCTにて第2・3CM関節及び小菱形有頭骨間関節に関節症性変化を認めた.第2・3中手骨で包丁を押さえる動作を繰り返すことによって,第2・3CM関節ならびにその隣接関節である小菱形有頭骨関節に関節症をきたしたと推察した.保存治療が奏功しなかったので第2・3CM関節及び小菱形有頭骨間関節の固定術を骨移植併用にて行った.術後1年において関節固定部の骨癒合は完成し疼痛なく就労復帰することができた.(著者抄録) |
文献番号 | S612420038<Pre 医中誌> |