教員業績データベース |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 眼症状を契機にヒト免疫不全ウイルス感染が判明したサイトメガロウイルス網膜炎の1例 |
掲載誌名 | 正式名:あたらしい眼科 ISSNコード:09101810 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 35(5),671-5頁 |
著者・共著者 | 古川 達也, 岩見 久司, 細谷 友雅, 夏秋 優, 日笠 聡, 五味 文 |
発行年月 | 2018/05 |
概要 | 緒言:原因不明のぶどう膜炎患者の経過観察中にAIDSが判明したことで、サイトメガロウイルス(CMV)網膜炎と診断された1例を経験したので報告する。症例:67歳、男性。3週前からの右眼充血と眼痛で紹介受診。矯正視力右眼(0.7)、左眼(1.0)。右眼に角膜後面沈着物、前房内細胞を認めたが、眼底は軽度の滲出性変化のみであった。一般採血で異常なく、ツベルクリン反応陰性。前額部に皮疹があり、皮膚生検と胸部X線検査を行ったが、サルコイドーシスは否定された。その後網膜炎が増悪し、トリアムシノロンTenon嚢下注射を行ったが眼底所見はさらに増悪。皮膚科で口腔カンジダ症から免疫不全を疑い、HIV抗原抗体陽性、CD4陽性リンパ球減少を認めAIDSと診断された。血中antigenemia法と前房水PCRからCMV網膜炎と確定診断した。結論:原因不明のぶどう膜炎は、潜在する免疫不全の可能性も念頭に置いて、HIV感染を含めた精査を進める必要がある。(著者抄録) |
文献番号 | S605200022<Pre 医中誌> |