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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 外科骨盤内手術後に発生した男性性機能障害の臨床像と治療成績 |
掲載誌名 | 正式名:日本性機能学会雑誌 ISSNコード:13458361 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 32(3),267-74頁 |
著者・共著者 | 近藤 宣幸, 東郷 容和, 梶尾 圭介, 貝塚 洋平, 山本 新吾 |
発行年月 | 2017/12 |
概要 | 目的:骨盤内外科手術後に発生する男性性機能障害は男性不妊症の原因にもなる深刻な合併症である。今回、手術後に精査加療目的に当科受診となった症例の臨床的検討を行った。対象と方法:1999年5月より2017年4月までに受診した27例(27~58歳、平均40.1歳)を後方視的に検討した。結果:手術対象疾患は、潰瘍性大腸炎(UC)が14例、直腸癌が6例、クローン病が3例、それらの合併例が4例であった。性機能障害は、EDが10例、射精障害(以下EjD)が10例、EDとEjDの合併が7例であった。11例に挙児希望があった。同施設の同一術式でも術後の性機能障害はED、EjD、両者合併など様々であった。EDの治療は全例でPDE5阻害剤を使用し、評価可能であった14例の治療有効率93%であった。EjDの治療は、アモキサピン、フロプロピオン、イミプラミン塩酸塩などを使用し、評価可能であった13例の治療有効率は62%であった。結論:外科骨盤内手術後の男性性機能障害に対する薬物療法は有用であり特にEDでは高い有効率が得られたが、合併症としての側面を考えると術前からの外科との連携も必要と考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 208138459 |