教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【外科診療におけるチーム医療の現況と展望】 ICTによる感染コントロール |
掲載誌名 | 正式名:日本外科学会雑誌 ISSNコード:03014894 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 118(2),161-167頁 |
著者・共著者 | 竹末 芳生 |
発行年月 | 2017/03 |
概要 | 多剤耐性菌対策として,(1)感染予防(適切な中心静脈カテーテル留置患者の管理など),(2)正確・迅速な診断・治療,(3)抗菌薬の適正使用,(4)伝播予防など多面的なアプローチを平行して実施する必要があり,これらを達成するためには多職種によるチーム医療が不可欠となる.特定抗菌薬の一辺倒の使用はその抗菌薬に対する耐性菌出現のリスクとなるため,バランスの取れた使用が必要である.兵庫医科大学では,薬剤師,医師からなるantimicrobial stewardship teamの活動により,病院全体の抗菌薬使い分けが可能となり,それに伴い多剤耐性菌は減少し,緑膿菌における抗菌薬感受性も改善した.臨床検査技師による耐性菌監視システムの確立も重要である.現在は他施設からの持ち込み以外に,市中における耐性菌も増加している.検査室からの情報をもとに看護師が病棟に赴き迅速な対応を行う.多剤耐性菌の伝播予防には,看護師による標準予防策に加え接触予防策などの感染経路別予防対策が行われる.アウトブレイクに対しては,とくに多職種が協力して対応する必要があり,カルバペネム耐性腸内細菌科細菌アウトブレイク時には施設整備科の協力も得てコントロールを行った.(著者抄録) |
文献番号 | 2017185612 |