教員業績データベース |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【手指衛生】 全病院的な手指衛生遵守への多面的アプローチによる耐性菌院内発生予防効果 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科感染症学会雑誌 ISSNコード:13495755 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 14(2),65-74頁 |
著者・共著者 | 一木 薫, 竹末 芳生, 中嶋 一彦, 植田 貴史, 石川 かおり, 和田 恭直, 土田 敏恵 |
発行年月 | 2017/04 |
概要 | 手指衛生(以下、HH)遵守に関する多面的介入による耐性菌予防効果について、その他の対策の影響も含め検討した。多面的介入として多職種プロジェクトチーム結成、HH回数のベンチマークとの比較、救命救急などMRSA高リスク3病棟ではHH直接観察を行った。その効果について、以下の項目を、慣習的介入期間(2006~2010年)と多面的介入期間(2011~2016年)で比較した。(1)HHキャンペーン参加率、手指消毒薬使用回数、(2)MRSA、耐性緑膿菌検出率、(3)antimicrobial use density(以下、AUD)、antibiotic heterogeneity index(以下、AHI)。キャンペーン参加率は48.7%から90.4%に増加し(P<0.001)、入院患者日あたりの消毒薬使用回数が5.6±5.5回から8.5±10.3回に向上した(P<0.001)。1,000入院患者日あたりのMRSA院内発生は1.07から0.74に低下し(P<0.001)、耐性緑膿菌も減少した。MRSA高リスク3病棟ではHH介入に加え新しい病棟への移転もMRSA減少に影響した。カルバペネム系薬の%AUDは36.4%から25.1%に減少し、抗菌薬使い分け指標のAHIは0.82から0.87に改善した。HH多面的アプローチと並行して他の感染対策を実施することにより耐性菌院内発生は減少した。(著者抄録) |
文献番号 | 2017263067 |