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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 敗血症患者におけるacute kidney injury(急性腎障害)に対する腎代替療法と抗菌薬投与設計 |
掲載誌名 | 正式名:感染症 ISSNコード:0301259X |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 47(6),213-218頁 |
著者・共著者 | 竹末 芳生 |
発行年月 | 2017/11 |
概要 | 敗血症患者におけるacute renal failure(急性腎不全)は、最近ではacute kidney injury(AKI、急性腎障害)と記載した報告が多い。AKIはICUにおけるcritically ill症例では57%と高率に発症し、約半数の症例は敗血症が原因となる。水分過負荷、高カリウム血症、尿毒症のサイン、代謝性アシドーシス(pH<7.1)、などの明確な適応以外でのAKIに対する腎代替療法(RRT)至適タイミングに関して意見は一致していない。AKIに対するRRTの長期成績は不良であり、腎機能回復が得られる症例も限られている。またコストの問題もあり、その適応に関して欧米ではかなり厳格である。日本では欧米と比較し、持続的腎代替療法(CRRT)での血液浄化量は少なく、それに伴い抗菌薬クリアランスが低下するため、欧米でのCRRT時の抗菌薬推奨用量を用いると日本では過量投与の可能性がある。CRRT施行時の抗菌薬投与設計においては、敗血症による分布容積増加に対応するための初期負荷投与と、血液浄化量による抗菌薬クリアランスの違いを考慮した維持投与設計を行う。(著者抄録) |
文献番号 | 2018033845 |