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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 2重束前十字靱帯再建術後の大腿骨骨孔、骨孔出口における移植腱-骨癒合と骨孔拡大の検討 |
掲載誌名 | 正式名:JOSKAS ISSNコード:18848842 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 42(3),531-7頁 |
著者・共著者 | 神頭 諒, 山口 基, 佐々木 謙, 松本 彰生, 神原 俊一郎, 中山 寛, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2017/06 |
概要 | 膝前十字靱帯(ACL)再建術後に,大腿骨開口部で移植腱-骨孔のhealingが不良で,関節液の流入がみられる症例が存在する.2013年4月~2015年4月の間に,ハムストリング腱を用いた2重束ACL再建術を施行した234例のうち,54例に対し,術後1週と術後1年でcomputed tomography(CT)を撮影し,3Dモデルを用いて後外側線維(PL)束の大腿骨骨孔開口部での骨孔長径,骨孔拡大率およびgraft bending angle(大腿骨骨孔内靱帯の関節内靱帯に対する3次元角度)を測定した.また,再鏡視所見における移植腱-骨孔のhealingについて検討した.再鏡視時に間隙を認めたのは22例(41%)であった.間隙を認めた症例において,術後1週での関節内開口部でのPL骨孔の長径比(ドリル径に対する比)が大きい,つまり楕円形骨孔であり,骨孔拡大率が大きい(平均1.43倍)傾向にあった.また,楕円形骨孔であることと,骨孔拡大率は中等度の正の相関を示した(r=0.536,p<0.001).ACL再建術時の骨孔が楕円形であることで,術直後より関節液が骨孔内へ流入しやすく,bone-tendon healingに不利である可能性が示唆された.(著者抄録) |
文献番号 | 2017390225 |