教員業績データベース |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【まるごと教えます。今話題の拡張性心不全】 拡張性心不全とは HFpEFとHFrEF |
掲載誌名 | 正式名:成人病と生活習慣病 ISSNコード:1347-0418 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 47(3),289-93頁 |
著者・共著者 | 大星 真貴子, 内藤 由朗, 増山 理 |
発行年月 | 2017/03 |
概要 | 近年、人口の高齢化に伴い、心不全患者は増加している。心不全は、左室駆出率が保持されているか、あるいはその低下が軽微である拡張性心不全(HFpEF)と左室駆出率が低下している収縮性心不全(HFrEF)の二つに分類される。HFrEFでは、収縮機能障害によって心拍出量が低下し、神経体液性因子活性化および心室リモデリングなどの代償機序が働くが、それが慢性化すると心不全を増悪させ、悪循環に陥る。HFpEFの主な病態は、左室拡大を伴わない左室拡張機能障害であり、左室流入障害により拡張末期圧が上昇し、肺うっ血を生じる。左室拡張機能障害は、左室弛緩能の障害、左室の硬さ(スティフネス)亢進、動脈の伸展性障害などが組み合わされて生じた病態である。HFpEFの診断はHFrEFと比較して困難であり、他疾患との鑑別に苦慮することが多い。HFpEFの予後を改善する確立された治療法はなく、原因疾患に対する治療が基本である。(著者抄録) |
文献番号 | R410190001<Pre 医中誌> |