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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | Duane症候群に対する斜視手術の有効性 |
掲載誌名 | 正式名:眼科臨床紀要 ISSNコード:1882-5176 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 10(2),124-8頁 |
著者・共著者 | 増田 明子, 木村 亜紀子, 岡本 真奈, 福田 美穂, 三村 治 |
発行年月 | 2017/02 |
概要 | 緒言:Duane症候群はI~III型までの大まかな分類以外にも多彩な表現型をもち、患者側からは眼位だけでなく頭位やupshoot改善の希望も大きい。そのため様々な術式が考案・実施されている。今回、内斜視術後に頭位異常をきたしたI型と、内転時のdownshootが顕著なIII型に対して斜視手術を行い、良好な結果が得られたので報告する。症例:症例1;39歳女性。Duane症候群I型で左内斜視に対し19歳時に左内直筋後転術の既往があり、徐々に頭位異常の悪化を自覚し当科を受診した。眼位は40PD内斜視で、最大限外転努力によっても正中を越えない左外転制限と内転時の眼球後退と瞼裂狭小を認め、左眼内直筋の再後転と上下直筋外方移動術(西田法)を施行した。術後眼位は近見12PD外斜位、遠見2PD外斜位となり、頭位異常は消失した。症例2;13歳女児。側方視での左眼の眼位異常を主訴に当科を受診した。初診時10PD内斜視と軽度の左上斜視を認め、左眼の高度な外転制限と内転時のdownshootと瞼裂狭小を認めた。左眼の内外直筋大量後転を施行し、眼位と内転時のdownshootの改善を認めた。結論:Duane症候群I型で内直筋後転術の既往のある症例の顔回しが高度な場合には内直筋の再後転と上下直筋外方移動術が、III型の内斜視と内転時のup/downshoot改善が目的の場合には、後転量に差をつけた内外直筋の大量後転術が有効であった。(著者抄録) |
文献番号 | R217200004<Pre 医中誌> |