教員業績データベース |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 原発性胆汁性肝硬変に併発した遠位胆管癌の1切除例 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科系連合学会誌 ISSNコード:0385-7883 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 42(1),97-101頁 |
著者・共著者 | 矢田 章人, 鈴村 和大, 田中 肖吾, 裵 正寛, 黒田 暢一, 平野 公通, 岡田 敏弘, 栗本 亜美, 波多野 悦朗, 藤元 治朗 |
発行年月 | 2017/02 |
概要 | 症例は57歳,女性.40歳時に無症候性の原発性胆汁性肝硬変(PBC)と診断され,経過観察されていた.今回,黄疸を主訴に近医を受診.閉塞性黄疸を認め,精査にて遠位胆管癌と診断され,ERBDチューブ留置による減黄処置が行われた後,手術目的で当院紹介となった.CTでは,遠位胆管閉塞およびその肝側胆管の拡張が認められ,MRCPでは遠位胆管に約2.5cmの欠損像が認められた.手術は,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術およびPBC組織学的病期分類目的での肝生検を施行した.切除標本では遠位胆管に2.5cmの結節浸潤型の腫瘍を認めた.病理組織学的検査所見では,遠位胆管腫瘍は中分化型管状腺癌であり,肝はScheuer分類II-III期のPBCであった.術後経過は良好で,術後37病日に退院となった.しかし術後12ヵ月目に肝転移が出現し,手術より28ヵ月後に死亡した.PBCの悪性腫瘍併発率は高率と報告されているが,胆管癌併発例の報告は稀である.今回,われわれはPBCに合併した遠位胆管癌の1切除例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.(著者抄録) |
文献番号 | R302110016<Pre 医中誌> |