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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | Relapsing migratory idiopathic orbital myositisの3症例 |
掲載誌名 | 正式名:神経眼科 ISSNコード:0289-7024 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 33(4),364-9頁 |
著者・共著者 | 木村 亜紀子, 増田 明子, 岡本 真奈, 一色 佳彦, 三村 治, 笠間 周平 |
発行年月 | 2016/12 |
概要 | ステロイド治療に反応性は良好だが、ステロイドを漸減すると再発を繰り返す難治性の眼窩筋炎の3例を経験した。再発時には激痛を伴い、左右眼の異なる外眼筋に炎症が生じた。症例1は62歳の男性。ステロイドに反応性良好であるも5回の眼窩筋炎の再燃があり、最終的にプレドニゾロン(PSL)の内服に加え、免疫抑制薬(Methotrexate:MTX)の併用により再燃をみていない。症例2は29歳の男性。3回目の再燃の後、放射線療法を追加した。その後、他院でPSLの内服に加えMTXの内服を併用していたが再燃。合計5回の再燃があったが、その後はPSLとMTXの内服にtriamcinolone acetonide(TA)の局所投与も加え以降3年再燃をみていない。症例3は41歳の女性。当院受診までに5回の眼窩筋炎の再燃があり、6回目の再燃で初診となった。ステロイドパルス中に右眼の眼窩筋炎で再燃し、PSL内服に加えMTXを追加した。しかし、PSL25mgで再燃したため40mgに増量した時点でステロイド緑内障を発症し、点眼でのコントロールがつかず緑内障手術を要した。その後、PSLとMTXの内服で再燃をみていない。再発を繰り返す難治性の眼窩筋炎に対しては、ステロイド治療に加え、早期からの免疫抑制薬の併用とTAの局所投与の併用が不可欠と考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | R120400004<Pre 医中誌> |