教員業績データベース |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 巨大な気管支内過誤腫に対して高周波スネアを用いて気管支鏡下切除を行った1例 |
掲載誌名 | 正式名:気管支学 ISSNコード:0287-2137 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 38(5),390-394頁 |
著者・共著者 | 近藤 展行, 橋本 昌樹, 多久和 輝尚, 松本 成司, 長谷川 誠紀 |
発行年月 | 2016/09 |
概要 | 背景. 肺過誤腫はほとんどが肺実質型で、気管支型は稀である。長期間の喘息様症状の原因が左主気管支を閉塞する過誤腫であると判明した症例に対して、気管支鏡下の治療を経験した。症例. 症例は70歳代男性。20年以上前から呼吸困難を自覚し、気管支喘息として診療されていた。前医を受診した際に、胸部CTで左主気管支内に腫瘤陰影を初めて指摘された。石灰化を伴う良性の画像所見であったため観察していたが、2年後の再診時に腫瘤が増大したため、治療目的に当施設へ紹介となった。胸部CTでは左主気管支末梢側に腫瘤を認め、気管支内腔をほぼ閉塞していた。気管支鏡検査を行い、左主気管支内の表面平滑な腫瘤を生検し、過誤腫を考える良性腫瘍の組織所見を得た。このため、全身麻酔下に経気管支的切除可能と考え、高周波スネアを使用して分割切除し、腫瘍のほとんどを切除した。術後、呼吸困難の自覚症状が消失し、翌日軽快退院した。術後3年目の経過観察中、気道の開存に変化はなく、狭窄、軟化や残存腫瘍の増大も認めない。結論. 長年の呼吸困難の原因であった大きな気管支内過誤腫に対し、内視鏡的切除が効果的であった。(著者抄録) |
文献番号 | 2017030586 |