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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 関節リウマチに合併した手関節部非結核性抗酸菌症の1例 |
掲載誌名 | 正式名:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 ISSNコード:0008-9443 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 59(2),339-40頁 |
著者・共著者 | 藤岡 宏幸, 高木 陽平, 大井 雄紀, 大寺 秀介, 田中 寿一, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2016/03 |
概要 | 症例は関節リウマチ(RA)の73歳男性で、糖尿病とB型肝炎も合併していた。持続する左手関節痛に加え、橈側手根屈筋腱部に硬結性腫瘤が生じた。手関節の単純X線像では関節裂隙の狭小化は軽度であったが、橈骨および尺骨の遠位部や手根骨、中手骨近位部に骨萎縮を認めた。手関節穿刺液よりMycobacterium avium complexが同定され、非結核性抗酸菌感染による手関節炎および腱鞘滑膜炎と診断した。手関節内および伸筋腱、屈筋腱の滑膜切除術を行った。アジスロマイシン、エタンブトール塩酸塩、リファンピシンを約1年間内服し感染が沈静化した。しかし、内服終了後1年8ヵ月で左手関節部の疼痛と腫脹が再発した。内服を再開し、6ヵ月間継続した。その後約1年が経過したが、再発傾向はない。RA患者では関節の腫脹や疼痛、血液検査での炎症所見が感染に起因するのか、RAに起因するのか判断に苦慮するため、注意が必要である。 |
文献番号 | 2016366330 |