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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | インサートの入れ替えにより改善した人工膝関節術後の反復性膝関節内血腫の1例 |
掲載誌名 | 正式名:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 ISSNコード:0008-9443 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 59(4),791-2頁 |
著者・共著者 | 新津 早織, 奥野 真起子, 諸岡 孝俊, 柏 薫里, 中山 寛, 吉矢 晋一 |
発行年月 | 2016/07 |
概要 | 84歳女。6年前に両側変形性膝関節症に対し左人工膝関節全置換術(TKA)、5年前に右TKAを行った。術後4年に誘因なく左膝の疼痛と腫脹が出現した。なお、深部静脈血栓症のため抗凝固薬を内服中であった。内外反ストレスによる不安定性と、膝可動域が伸展位プラス5°とやや過伸展気味であった。関節穿刺で10mlの関節内血腫を認めた。術前単純X線では内側関節裂隙の狭小化、骨硬化像を認め、TKA術後4年のX線では軽度の過伸展を認めるもののインプラントの弛みは認めなかった。抗凝固薬の中止、外来で数回の関節穿刺、更に止血目的に鏡視下滑膜切除術を行い、関節内血腫は一時的に改善したが、滑膜切除後3ヵ月で再発を繰り返した。2度目の滑膜切除後も再発を来たしたため、過伸展を伴う関節不安定性が血腫の原因と考え、より厚いインサートを使用して再置換術を行った。術後のX線では膝の過伸展と内外反の不安定性の改善を認めた。術後16ヵ月の現在、左膝の過伸展や歩行時痛は消失し、関節内血腫の再発も認めていない。 |
文献番号 | QA14110065<Pre 医中誌> |