教員業績データベース |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | パーキンソン病患者における最大舌圧と嚥下動態との関連 |
掲載誌名 | 正式名:言語聴覚研究 ISSNコード:1349-5828 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 13(3),120-127頁 |
著者・共著者 | 齋藤 翔太, 福岡 達之, 野崎 園子, 中尾 雄太, 児玉 典彦, 道免 和久 |
発行年月 | 2016/09 |
概要 | 本研究の目的は,パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)患者の最大舌圧を測定し,嚥下動態および嚥下障害の臨床的評価,運動症状との関連について検討することである.対象はPD患者21名(平均年齢71.0歳)とし,最大舌圧はJMS舌圧測定器を用いて測定した.最大舌圧と嚥下障害重症度,スクリーニングテスト,嚥下造影所見との関連について検討を行った.さらに,Hoehn-Yahr(HY)の重症度,罹病期間,4大症状についても同様に調査した.全対象者の最大舌圧は26.1±9.5kPaであり,同年代の健常高齢者に比べ低値であった.嚥下造影検査で誤嚥および多量の咽頭残留を認めたPD患者群では,最大舌圧が有意に低下していた(p<0.05).最大舌圧はHY重症度(r=-0.49,p<0.05),改訂水飲みテスト(r=0.57,p<0.05)とそれぞれ有意な相関を認めた.本研究の結果から,PD患者において,最大舌圧の低下は誤嚥や咽頭残留など主に咽頭期に生じる嚥下障害も反映する可能性がある.(著者抄録) |
文献番号 | 2017006899 |